ニーム葬

ニーム葬

環境保全につながる聖なるニーム葬

ニーム葬という言葉があります。ニームをご存知ですか?

ニームとは、日本名はインドセンダンといいます。インド原産の高温・乾燥に強い常緑樹で、樹皮、種皮、実、葉などすべてに薬効があるため、古くから聖なる木といわれ、礼拝を捧げるなどして大切にされてきた木です。

インドでは5千年も昔から虫下しや胃薬、歯磨き、防虫対策など、民間の衣・食・住さまざまな場面で活用されてきました。さらに、種子から抽出した液にはアザディラクチンと呼ばれるとても強力な餓死能力を持つ成分が含まれていますが、人や農作物には害がないので有効な忌避剤として200種類以上の害虫に効果があると言われており、有機農業に役立てられているそうです。

インド伝承医学のアーユルヴェーダにも用いられてきました。そんなニームを使った葬儀が、ニームの葉を棺に納めてニームの線香で故人を送り出すといったニーム葬です。

釈迦が亡くなった際には弟子たちがニームの葉を棺に入れ、ニームをくべて見送りました。ガンジーも毎日ニームのお茶を飲みニーム葬でお別れをしたそうです。

そんな神聖なニームに送られたいと棺に入れるニーム葬が日本でも取り入れられているそうです。ニーム葬セットなどとして、ニームの乾燥葉や線香などが詰め合わせになって販売されているそうですが、これなら手軽なので、家族にその希望を伝えておいてニームの香りとともに旅立つことができますね。

ニーム葬ではNPO法人日本ニーム協会を受付窓口に、インドでのニーム植林プロジェクトへ費用の一部が寄付されているそうです。また、2000円(苗木1本分)の寄付にてインド・ブッダガヤの地にニームの苗木を、ニーム協会が手植えにて植林してくれるそうです。

ニーム葬を希望する場合にはそれと共にこの寄付への参加も遺言しておきたいものです。自分の成仏の瞬間にニームを通して、環境の一部のためになれそうな気がするものではないでしょうか。なんだか自然葬のひとつのようにも思えてきませんか。

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